アレルギーとは
小麦や乳製品・そばなどの食物をはじめ、ダニやほこり、化粧品や洗剤、花粉やペットなど、アレルギーの原因となる物質は実にさまざまです。診療においては、まずは原因となる物質を特定します。すでに湿疹や鼻炎気味などの症状がある場合には、必要に応じてお薬を処方します。
このような症状の方はご相談ください
- 鼻の奥がムズムズする
- 透明でさらさらした鼻水が流れ出てきた
- くしゃみが止まらないことがある
- 鼻づまりで息が苦しい
- 喉がかゆい、イガイガする
- 繰り返し咳が出る、呼吸が困難になる
- 食事をしていても、味がよく分からなくなった
- 肌がピリピリする、痒くなる
- 皮膚に紅斑や丘疹などの湿疹反応が起こった
- 肌がかぶれることがある
- 蕁麻疹が起こった
- 目がかゆい、目に異物感がある
アレルギー検査
花粉やペットなどの動物アレルギー、食べ物などなどのアレルギーの検査が可能です。アレルギー要因を特定することで、シーズン前からの花粉症治療(初期療法)に役立てることもできます。
花粉症について
花粉症は、植物の花粉が原因となって目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こす疾患です。重症の場合は頭痛や発熱、皮膚のかゆみ、喉の不快感、下痢、精神的なイライラ感などが出現することもあります。花粉症を引き起こす原因物質は多岐にわたりますが、最も多いのはスギ花粉です。一般的には、春一番が吹く2月頃から桜の花が散る4月頃までと言われますが、地域によってばらつきがあります。この他、ヒノキや松、イネ科植物、ブタクサ、ハンノキ、白樺などが原因となることもあります。
食物アレルギーについて
食物アレルギーは、本来は無害であるはずの特定の食べ物に対して身体が過敏に反応してしまい、様々な障害が引き起こされる病気です。アレルゲンとなる食物を食べた後、早い場合は数分、遅い場合は数時間してから皮膚症状や呼吸困難、粘膜症状などが現れます。今までは問題なく食事をしていたとしても、突然、特定の食べ物に対してアレルギー反応が起こることがあります。
アレルギーの原因となる食物には、卵、そば、乳製品、エビ、カニ、小麦、ピーナッツなどが知られていますが、この他にもたくさんの種類があります。そのため、まずはアレルギー科を受診し、原因を特定しておくことが大切です。
当院でアレルギー検査など採血は10歳以上とさせていただきます。
10歳未満の小児の方の採血については近隣の小児科医院を紹介させていただきます。
10歳未満の小児の方のアレルギー検査はイムノキャップラッドをおすすめしております。
約20分でわかるアレルギー検査 イムノキャップラピッド
当院では、約20分でわかるアレルギー検査キット『イムノキャップラピッド』を導入し、アレルギー検査を行っております。検査の所要時間は約20分で、受診日に結果をお渡しすることができます。指先から少量の採血のみで検査することができ、お子様や採血が苦手な方にも負担が少ない検査です。
イムノキャップラピッドの特長
- 検査結果がでるまでわずか約20分
- 8つのアレルゲンを同時測定可能
- 指先からの少量の採血で検査可能
パッチテスト
外来性の物質が皮膚に接触して生じた接触性皮膚炎(Ⅳ型アレルギー)の原因を検索する検査です。
当院では2種類のパッチテストを行っております。
①最近では金属アレルギー関連の疾患が増加しているため、当院では、金属による接触性皮膚炎の原因検索を主に、鳥居薬品のパッチテスト試薬金属15種類を用いて行っています。
②化粧品やラテックスなどのかぶれの原因や治りずらい湿疹原因を探るパッチテスト(佐藤製薬)試薬を含んだ検査キットを健常皮膚(一般的に利き手と反対の上腕または背部)に48時間貼付して、その後判定を行います。
判定は、基本貼付48時間後・72時間後・1週間後行います。
検査キット貼付中は激しい運動や入浴(シャワーのみは可)は控えていただきます。
なお、Ⅰ型アレルギー関与のプリックテスト、スクラッチテストは当院では行っていません。
初診時はパッチテストのスケジュールを決めます。
パッチテストの流れ
パッチテスト試薬金属(15品目各1本)
- 塩化アルミニウム 2%
- 塩化コバルト 2%
- 塩化第二スズ 1%
- 塩化第二鉄 2%
- 塩化白金酸 0.5%
- 塩化パラジウム 1%
- 塩化マンガン 2%
- 三塩化インジウム 1%
- 四塩化イリジウム 1%
- 臭化銀 2%
- 重クロム酸カリウム 0.5%
- 硫酸ニッケル 5%
- 塩化亜鉛 2%
- 塩化金酸 0.2%
- 硫酸銅 1%